アユの不漁をどう見るか

 2016年秋から2017年夏のシーズンは、過去に例を見ないアユの不漁となりました。この原因について滋賀県は、「昨年秋の産卵が遅れたこと」「産卵の遅れ以上にアユの成長が悪いこと」をあげています。外来性の大型植物プランクトンが大量発生し、これが動物プランクトンのエサとならず、アユのエサが少なかったという推論も出されています。

 今季のアユ不漁についての私見は、①昨年秋の人工河川でのアユ増殖事業がうまくいかなかったこと②平年の2倍以上の産卵があったとされており、これがアユの成長を遅らせたこと③アユの生息場所が通年とは大きく異なっていたこと④諸事情によりアユ資源そのものが少ないこと。びわ湖の生態系の異変が心配されます。

2017年08月15日