許されぬ北朝鮮のミサイル発射の蛮行

 北朝鮮は8月29日、国際社会が強く自制を求めているもとで、弾道ミサイルの発射を強行しました。これは、世界と地域の平和と安定にとっての重大な脅威であり、国連安保理決議に違反する蛮行です。通告なしに日本の上空を飛び越えることは、きわめて危険な行為であり、きびしく糾弾されるべきものです。
 アメリカの国務長官や国防長官は、「米国は交渉する意思がある」と表明しており、北朝鮮の今回の暴挙は、対話による解決を模索する国際社会の努力に逆行するものです。
 世界と地域の平和と安定を破壊し、おびただしい犠牲をもたらす軍事衝突は絶対に回避しなければなりません。経済制裁の厳格な実施・強化と一体に、対話による解決の道を粘り強く追求することが求められています。
 アメリカも韓国も中国もASEAN諸国も「対話による解決」を求めているのに比べ、「対話のための対話では意味がない」とする安倍政権の圧力一辺倒の姿勢は国際的にも異例です。不安をあおるだけのJアラートによる避難指示のあり方も問題です。

2017年09月02日